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移転日記4

あかん!
移転日記を書こうと思ったのに、忙しくなって書けない。
ちょっとでも本を読みたいと思うから余計に書けない。

濃い毎日です。
床工事の見積に本棚の見積、どちらも思った以上に高くて・・・
いえ、決して高いのではありません。
私の予想が低すぎたのです。
無知とはこんなもんです。
床の補強工事は理想を捨て実際に補強した方が安心というレベルに下げました。
「しなくてもいいんちゃう」という意見もありましたが、本は重いのでどうしても心配です。
私の不安は絵本にも伝わるかもしれないので納得のいくようにやる事にしました。
でもこれは多分間違い。
絵本はそんなことで不安になったりはしませんよね。
不安なのは私だけ。
絵本はそんな私を見守っていてくれているだけでしょう。
何しろあちらの方が存在経験がはるかに永いですから。

一昨日、工事がスタートしました。
様々な道具を持って工事業者の方が来てくださいました。
電動のこぎりで少しだけ床を削ってから、顔を突っ込み現状を確認しておられる姿を見ていて、
父の姿を思い出しました。
私の為ではなく、家の為に、この先まだまだ持つような補強工事をしてくださることを願うのみです。
何十年も先に、私がこの世からいなくなっても誰かが住んでいられるように。。。

住むところがあるというのは有難い事です。
家は人を救います。
「衣食住」はどれも凄く大事ですが、中でも私には「住」が特に大事なのです。
雨風をしのげて休めるところがあれば、「食」を求め「衣」を求める意欲が出てくるのです。
どんな形になろうとも「店」と呼べる場を持っていたいと思うのは、
その愛しい空間があることで「やりたい事をやって行こう」という、
自分が求めている生き方へと舵を切る勇気が湧いてくるからなのかもしれません。
私のようなタイプの人の為にも、家が存在し続けていて欲しいと願うのです。
どんなに古びたとしても。

今の上桂に来た時もそうでした。
伏見の店を閉めなくてはいけなくなって物件を探していてめぐり会いました。
「拾ってもらえた」
心底そう思いました。
ここに拾ってもらえて、周りの人に助けてもらえて、そのお蔭で「今」があります。
その上桂のお店を5月17日に閉店しました。
思う事があまりに多すぎて・・・
今は感じないようにしています。押さえています。
蓋をしないとやっていけない。だって18年。ほんまに、ほんまに、いろいろあったもん。。。
もう少しして時がきたら、その想いを解放したいと思います。
その被害を被るのは、多分呑み友達だと思います(笑)

18年間もの祝福

4月29日はえほん館が伏見区から上桂に移転してオープンした「上桂の誕生日」です。
今日で18年目になります。
以前にもブログに書きましたが、毎年この日にお祝いに来てくださるお客様がおられます。
伏見の時からのお客様なので、20年を越えるお付き合いとなり、
「お客様」から「友達」のようになっています。
その方が、今日もお祝いに来てくださいました!
今日はお店の営業日ではなかったのに、それをわかった上でお祝いを届けてくださったのです。
午後からミーティングに出ていて、夕方に戻って来てポストを見ると・・・
お祝いが届けられていました。
そこにはこんなお手紙が。。。

「おたんじょうび おめでとうございます★
ここへこの日に来る機会もさいごなんだと思うと
さびしい気持ちと毎回お祝いできてよかったという思いがあります。
新しい地でも すてきえほん を紹介してくださいね。」

18年間も、毎年毎年4月29日に必ず来てくださいました。
私が忘れていても覚えてくださっていました。
休業日でも来てくださいました。
ここ数年は休業日だったことの方が多かったように思います。
わざわざ大阪から来てくださるのです。

なんと言っていいか、言葉になりません。。。

有難い。嬉しい。そんなことは当たり前なのですが、
彼女のこの行いの、なんと尊いことでしょう!
私には出来ません。
感謝の言葉だけでなく、確実に私に力を与えてくれています。
多くの人に知られるわけでもない行動。
せいぜい私が感動して泣いているだけのようなことなのに。
18年間、本当に素晴らしい人生の宝物をいただきました!
彼女には何もお返し出来ていませんが、
彼女がえほん館に与えてくださった大切な「モノ」を、
私はえほん館を通してこれからもいろんな人に返し続けたい!と、改めて強く思いました。

お金では決して買うことの出来ないキラキラした「気持ち」をいただきました。

でもきっと、私以上に感動して喜んでいるのは絵本たちだと思います。
棚に並んでいる事を誇らしく思い、何よりも幸せに感じているだろうなぁ・・・。
本当にありがとうございました!

移転日記3

少しずつ、片付け&荷造りを始めています。
移転に向けて以外に、実家も住む人間がいなくなったので同時に片付け始めました。
すると、面白いものが出てきました。
実家から、高校生の時の制服が。
友達の妹さんに作ってもらったウエディングドレスが。
母はこんなものを残していたのか!
(母は現在特養で生活しています)
思わず爆笑してしまいました。
制服は処分しましたが、ウエディングドレスは持って帰りました(笑)
もう一度着るためではなく(笑)、手作りなので残しておきたくて。
でも何かの余興の役に立つこともあるかも。

そんな中、ずーっと探していた大切なものが出てきました!
これは実家ではなく、自分の住まいからです。
大切な友達が昔私に描いてくれた一枚の絵。
私の一番お気に入りの絵。
以前の住まいで飾っていたから必ずあるはずなのに、探しても探しても見つからなかった絵。
思いがけない所から出てきました。
「大事にしまいすぎてるやん!」と思うようなところから。
でも嬉しかったです。
引っ越しまであと少しだけど、やっぱり飾りたくて額に入れることにしました。
裏返して額に入れようとしたその時・・・
文字が目にとまりました。
下のところに手書きの文字が・・・。
友人からのメッセージでした。
昭和60年3月10日と日付も書かれていました。

泣きました。泣きました。

今も見守られている。応援してもらっている!
ありがとう!
心がふつふつとあたたかくなりました。
本当に良かった。。。

移転日記2

今日は本棚の件で移転先の物件へ。
新たな本だな作りを相談したのは、同業者の「きんだぁらんど」さん。
昔からの古い付き合いです。
お忙しい中、現地に来てくださいました。
お部屋を見てくださって、間もなく、
「もうイメージが浮かんでます。」
すごい!すごい!
最近はいろんな所の絵本棚を手掛けておられるとのこと。
私もお任せすることにしました。
「専門店仲間」は本当に有難いです!
1を言うだけで10まで理解してもらえる。
児童書に関する想いが伝わる、伝わる♪
私の事をわかってくださってるだけに余計にです。
私も信頼しているから余計にです。

本棚を作るのが一番楽しい!!
もう、ワクワクしかありません!
絵本と一緒に生きていける人生は、私にとって最高です!

どんなお店になるのかなぁ・・・よりも、
どんな空間になるのかなぁ・・・って感じです。
商売はどうでもよく、自分が幸せな空間になることが一番です。
もっとも、児童書が並べばそれだけで幸せ空間なのですが(笑)

帰ってから今の店に並ぶ絵本たちに言いました。
「素敵な棚に引越し出来そうやで。一緒に来てな。」

しかし。
正式な契約日は5月12日なのに、いつも物件の鍵を開けて長時間立ち会ってくださっている
賃貸会社の方には感謝です。
すいません!
因みに契約日を5月12日にしたのは、
その日が、私が高校生だった若き日に片思いしていた彼の誕生日だからです(笑)
すごく縁起が良い気がして。
あ、片思いだから縁起悪いのかな?
いいや。それはそれで(笑)
もひとつ因みに、えほん館の開業日は初恋の人の誕生日にしました(笑)
会社勤めしながら無店舗でスタートしたので本当の始まりの日がわからないのです。
訊かれた時に答えられなかったのでそうしました。
1987年7月1日です。
可愛そうなことに、初恋も片思いでした。
片思いは想い出に残りやすいのかなぁ・・・
この歳でも。
???
話がそれてしまいました。

本棚、すごく楽しみです!!

移転日記1

この度、移転することになりました。
5月17日で店舗は一旦閉店しますが、店舗営業以外は通常通り行います。

移転を考えていたのは数年前からです。
仕事がやりやすい環境を確保したい。
木と一緒に生活したい。
それが願いでした。
昨年から仕事仲間が私の代わりに探し始めてくれていましたが、
3月が終わり年度が変わって、やっと私も自分で動けるようになりました。
さてさて、どうやって探し始めようかと思いながら、
「今の若い人達は、ネットで探したりするんやろな〜」と思い、
ある晩私もスマホで検索してみました。
「西京区・貸家・4LDK~」で検索してみると・・・
桂駅東口徒歩5分の物件が出てきたのです。
えっ!? こんな駅前にあるのん???
というのが始まりで、そのまま一週間で決まってしまいました。
あっという間でした。

家の前のお地蔵さま。
表に木がある。しかも箱庭もある。そこにも木がある。
念願の仕事部屋がとれる。
おまけに講座が出来るスペースもとれる。
そしてそこで生活できる。

有難い!
その一言です。。。

古い一軒家ですが、気に入りました。
大事に住みたい。
家にも喜んでもらえるような人生を送りたい。
そう思って、本を置くところは床の補強をさせてもらうことにしました。
私が住んだせいでお家が酷いことになったら申し訳ない。
お借りする大事なお家。
家も私も快適であるように、出来るだけのことをしたいと思っています。
昨日、床の工事をしてくださる方と打ち合わせをしました。
今は見積もり待ちです。
私が出せる金額であることを願っています。。。

「北の国から」で・・・

 年が明けていつからなのか、BSで「北の国から」の再放送がやっています。
気が付いて最初に見た時、心は父のもとへと飛んで行きました。
五郎さんを見ていると、自然と父の事を思い出すのです・・・。

 今から20年程前、私は離婚しました。
両親には何も相談せず、大きな変化の約2年の間、両親に伝えた言葉は、
「別居するし」「離婚するし」だけでした。
 当時私は父を大の苦手としており、仲が良いとは言えませんでした。
父と話す時はいつも緊張していました。
でも結婚してからは、「彼」と父がとても仲良しだったので、そのお陰で私も楽しく父と会話することが出来ていました。
父は「彼」の事が大好きだったのだと思います。
そんな父のお気に入りの「彼」と、一方的な私の勝手で離婚することになった時、
私は父に怒鳴られると思っていました。
ところが、父は何も言いませんでした・・・。

 正式に離婚してから、私は実家に帰るのが嫌で嫌でたまりませんでした。
でも放っておくわけにもいかず、ある日勇気を出して帰りました。
せめて母がいてくれれば良かったのに、そんな時にかぎって母はおらず、
離婚後初めて実家に帰ったというのに父と私の二人だけ。
数年振りの「二人だけ」が、よりによってこんな時だなんて!
父は目がほとんど見えないにも関わらず、ミシンで何かを縫っていました。
私を見ることもなく、普通に自分の作業をこなしていました。

「お父さん、ただいま・・・」
・・・(ダダ、ダダダダ、ダ)・・・

私は黙って父の作業を見ていました。
父は自分のズボンのウエストを直していました。
太ったからボタンがとまらなくなったみたいで、太った分だけ別の布を足して縫っていたのです。
その時、人生で初めて味わう種類の感動が込み上げてきました。
いまだに上手く言葉で言い表せないのですが。。。

 私は「そういう事」があまり好きではありませんでした。
貧乏くさい事が。
いえ、貧乏な家庭だったから嫌だったのでしょう。
新しいズボンを買えばいいのに。
それくらいのお金は今は充分あるのに。
「ぶさいくやなぁ・・・」
「恥ずかしいなぁ・・・」
 ところがその時、初めて気付いたのです!
黙って父の手元を見ながら、
つぎはぎの布が縫われていくのを見ながら、

ああ、この人は、なんて事をしてるんやろ!
なんて、尊い事をしてるんやろ!

「物を大切にする」なんてそんな事ではない、もっと大切な事、もっとすごい事。
命あるものとしてとても尊い、愛おしい事。。。
なんやろ・・・。
そんな初めての感動が込み上げてきたのでした。

 今でもあの時のことは、リアルな感覚で私と共に生きています。
父はすごい人だったのだと、それまでとは違う意味で感じた瞬間でした。
地位や名誉やお金や業績や、人生で何を成し遂げたかとか、そういう類のすごさではなく、
それらがどうでもよくなる「すごさ」でした。。。

 大人になってから、父と本当に向き合う事が出来るようになったのはあの時が始まりだったと、今でも思います。
五郎さんを見ると、あの時の事がよみがえります。
父は五郎さんよりもずっと男前でしたが(笑)、似ているところがいっぱいあります。
五郎さん、いいな〜
「北の国から」いいな〜

映画・初恋のきた道

大好きな「午前十時の映画祭」で、大好きな「初恋のきた道」を観てきました。

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も〜最高!!!

1999年公開の中国映画ですが、公開時に観てチャン・ツィイーに一目惚れ。
多分多くの人がそうでしょう。
もう一度スクリーンで観たいと思っていましたが、
17年振りに願いが叶いました。
途中から泣きっぱなし。
私は泣くと涙だけではなくて同じくらい鼻水も出るのです。
だから鼻をすするだけでは済まなくて、かまなくてはいけません。
これが実にやっかいで・・・
映画の途中で、ズズズズズーとやるのは他の人に申し訳ないのですが、
でもそのままだと耐えられないわけで・・・
今日も我慢して我慢して、音楽が大きくなったタイミングを見計らって、
今だ!
ズズズー、ズズズズズーと、かませて頂きました。

一途に人を想い、文化大革命によって引き離されてしまっても想い続ける少女。
出会ってから40年もの間、夫婦として連れ添ってからも
その想いは変わる事がありませんでした。。。
それって、すごいなぁ〜。
憧れる。
昔から「一途」に憧れる。
小学生の時から「一途」が大好き。
なのに離婚してしまった(笑)
40年間一人の人を想い続けるのは、年齢的にももう無理(笑)
それだけではなくて、この映画は最高です。
映像の美しさ、音楽、家族、生活。
とても貧しい村の生活に生きることの営みを感じます。

本当に感動でした。
13日までにもう一回観たいなぁ。
それにしても、今年は正月から泣いてばっかりで、目が腫れてます。

竹青壮の住人たち

昨日今日と箱根駅伝に釘付けでした。
子どもの頃からスポーツは大好きで、やるのも観るのも好きなのですが、
箱根駅伝には全く興味がありませんでした。
父が毎年テレビで見ていましたが、好きな番組が見られなくてただただうっとしいだけでした。
ところが、数年前からなぜか興味が湧き注目するようになり見るようになりました。
そして今年は・・・
テレビに釘づけ。
特に今日は泣きっぱなし。

去年の12月は例年以上の忙しさでした。
毎年10月に入ると年末まで休み無しになります。
でも去年の12月は、朝9時から夜の11時まで仕事という日が5日間続くこともあって、心よりも身体が疲れ切り、病気以外で初めて、しんどくて夜寝られないという経験をしました。
そんな私を支えてくれたのは、竹青壮の10人の住人達でした。

「風が強く吹いている」(三浦しをん著)
2006年に出版され話題となり映画にもなりましたが、初めて読みました。
そしてハマりました!
読み終わった後、すぐにまたもう一度読んだのは人生で初めてです。
ハイジに走(かける)、王子、双子のジョータとジョージ、ムサ、神童、ユキ、
ニコチャン先輩、キングの10人は竹青壮に住んでいる大学生です。
この10人が箱根駅伝を目指す物語なのですが、ただのスポーツ青春物語ではなく、
努力神話の物語でもなく・・・う〜ん・・・
言葉に出来ないので、あとがきにある著者の言葉の一部を紹介します。

できる、できないという基準ではない価値観を築けるかどうかを、
小説を通じて考えてみたかった。

毎日へとへとになっても、1ページだけでも・・・と読んでいました。
軽い扉を開くだけで、そこに私の好きな人達がいる!
ただそれだけの事が「力」となる。
私にとって竹青壮の10人は生きている人達なのです。
キャプテンで監督でもあるハイジからは、人生の宝物となる言葉をもらいました。

そんな「風が強く吹いている」を片手に臨んだ今年の箱根駅伝。
でも元旦のニューイヤー駅伝のスタートシーンを偶然テレビで見て、
瞬間で泣いていました。
王子のスタートを一瞬で思い出してしまった自分にビックリ。
こんなんで明日ちゃんと見れるやろか・・・
予想通り、箱根駅伝のスタートでほぼ号泣していました(笑)
だって私にはそこに、確かに王子が見えたのです。

今日はもう、タスキが繋がっては泣き、繋がらなくてもっと泣き、
フラフラで走っている選手に向かって大声で「がんばれーっ!がんばれーっ!」と叫び、
10人が走ったコースを本を片手にテレビで確認しと、大忙しでした。
「あ、六郷橋」
「権太坂や」
「大平台のヘアピンカーブって、狐坂そっくりや〜」
「神童が上がった坂は、こんなに急やったんか」

濃い二日間でした。
今日はぐっすり寝られそうです。

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「佛大通信ちょっと読み」に載せていただきました♪

先月取材を受けました。
昔からとってもお世話になっている、高橋司先生を通じて、佛教大学が発行されている
「佛大通信」に載せていただきました♪

司先生は「パネルシアター」の先生でもあります。
様々な大学で講義されており、保育のみならず子どもの文化に精通しておられます。
著書も多数出版されています。
子どもに対しても対等なまなざしを持っておられるせいか、
いい歳をして、幼児相手に、時には本気で喧嘩をしてしまわれます(笑)
(先生、失礼!お許しください!)
後で反省して、しゅんとしておられる姿には、心の中で笑ってしまいますが、
何とも人間らしくて私は大好きです。
「人は、人によって人となっていく」という事をしみじみ感じます。。。

そんな先生との対談形式で取材を受けさせていただきました。
良かったら読んでくださいね♪

高橋司先生、本当に素晴らしい方です。。。

「佛大通信ちょっと読み」

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